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映画観てきました。原作を読んだ直後に行ったので、余り笑えませんでした。原作の方が、想像を掻き立てられ、何しろ毒気が強いのです。もっとも、「南極料理人」だけでなく、観測隊に同行した宮嶋カメラマンの「不肖宮嶋、南極観測隊ニ同行ス」を同時に読んだせいかもしれません。映画に出てくるメンバーは、一人を除いて原作より普通の人間に描かれていました。でも、映画の方が自然かも知れません。登場人物の個性は、私が自分で創造(想像)したものなのでしょうね。「原作読んでから観るか、観てから読むか」、今回は後者の方が楽しめたのではないかと思いました。
これと違ったのは、もう35年程前になりますが、松本清張原作の「砂の器」でした。映画では、原作では1ページに満たない箇所が、実に丁寧に描かれていました。なぜ、このような犯罪に手を染めることになったのか、その心情が映画から見事に伝わったのです。小説を読んだ時は、犯人を追いつめるサスペンスに興味を惹かれ、その背景には思い至らなかったからです。映画では、原作を辿りながらサスペンスも楽しめ、同時に感激することできたのです。若かったせいもありますが、それまで原作や脚本があれば、映画を撮るのは職人の世界であり、創造性のある世界だと思っていなかったのです。これによって映画監督に対する考え方も変わりました。
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